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2015/04/21

選手交代!


みなさま、こんにちは。
ご無沙汰しておりました、ともちゃんです。

引越し前に高熱を出し、大人になってからあんなの初めてです、38度と39度の間を5日間行ったり来たり、沢山汗をかいて、下がったと思ったら下がってない、また上がる、途中でめげそうになるも、とにかく風邪を全うさせよう、この風邪には意味があるんだろう、と思って、サティッシュさんのマントラを唱えながら布団の中で瞑想をし続ける。そして合間にみくりんにお乳をやる…。こまっちゃんが大好きなサティッシュさんのマントラ、シンプルなのに強力、集中している間は鼻が通るし咳も出ない。
色々な発見がある長旅でした。2週間鼻をかみ続け、鼻はかまなくていい、という悟りを得る。垂れたら拭けばいい。
そして子供の頃にかかった中耳炎の、膿がほんの少し右の耳に残っていたのではないか?それがわずかに平衡感覚を狂わせていて、いつも整体に行くと右側ばかり歪んでいたのでは?という気付きを得る。どうやら残っていた膿は、今回の風邪の治癒の過程で、殆ど取れたっぽい。

引越し前日は完全に実家の家族に梱包をお願いし、ひたすら眠り、汗を出し、4月7日の引越し当日、ようやく37度まで下がり、無事部屋を引き払う。
翌8日、実家の車で父と妹とわたしとみくりんで大三島に向かう予定だったのだが、3人で交代しながら運転するため、風邪を完治させてから発つ事にする。この間、みくりんも長引いた風邪が、鼻水、咳、鼻が詰まってお乳が飲めない、など、さらにわたしの風邪が家族にうつり、わたしが治って行くにつれて「頭が痛い…」「喉が痛い…」と母、父、妹が順に体調を崩し、実家に住まいながら遠くのこまっちゃんがますます遠く、「このまま東京に住み続けるんじゃないか…もうこまっちゃんには会えないんじゃないか」などと思ったりする。弱気になる。
10日、わたしの風邪はほぼ完治、引越し前にこなせなかったタスクをやっつける。役所へ転出届、みくりんの健診、コーヒー豆、調味料などの調達…お世話になったお店の方々にご挨拶をする。ブログの代打中のこまっちゃんが、超いきいきしている話になる、「なんか楽しそうじゃない」「そうなんです、水を得た魚みたいで、もはや話が合わないんです」。
13日、父、妹の風邪の治まりをみて、朝5時出発。「これ以上出発を長引かせてもしょうがないし」と父。そしてわたしの誕生日であるし!行く!夜の7時頃に大三島の新しいお家に着く。こまっちゃんが美味しいご飯を作ってくれる。

それから約1週間、父と妹が滞在、みくりんも一緒に島と愛媛県の四国側を観光。大山祇神社にご挨拶をし、島をくるっと巡り、しまなみ街道を通って四国に渡り、四国の西側にぴゅーっと伸びた佐田岬半島のさきっぽ、佐田岬にも行って、そこで1泊。2日前に解禁になったというアワビとサザエをこれでもかと食べる。右に瀬戸内海、左に太平洋が見え、島がぽこぽこと浮かぶ、日本一長い佐田岬半島はすごい場所だった。大洲、東洋のマチュピチュだという東平(とうなる)、松山、道後をさらっと巡って今治から帰る。道後のお湯は素敵だった。

東京から大三島へ向かう道、関西に入ると随分山の感じが違う。落葉樹林なのだ。関東と違って色んな色の黄緑がぽこぽこと丸っこく、山の線も優しい。やや標高が高い所では桜も残っていて、新緑と山桜が蒔絵のように美しい。これが西日本なのね。蒲生野にも桜が残っていて、「ここが蒲生野…」同じ桜も趣が違って見える。
初めての四国も、植林されている場所もあるけれど同じく落葉樹林の山が美しく、
山間の急勾配、川、大きな岩々、すぐにばーんと海、と、全部ある。そして、旨い…。いもけんぴとか、たまごせんべいとか、素朴なお菓子がすでに美味い。料理の味付けはこまっちゃんの好きな甘味。
そして大三島。スーパーで売ってる期間限定の苺どら焼き(大三島産の苺が3個入ってる)、苺がなんかやたら美味しい、みかんも10種類くらい、皆違った味で、鯛も見た事無い魚も、地場野菜も美味しい、そしてまだまだ美味しそうな四国のものがいっぱい…!
大三島の同世代の有機農家さんから玉ねぎをキロで買い、葉っぱも美味しい、辛みのないネギのよう。ご自由にお持ち下さいのレモンを絞って本体も生のサラダでどんどん食べられる。

明日はみくりん、絵本の読み聞かせがあるというので行ってみます。

こまっちゃんの話は、島の登場人物がどんどん増えて、全然追いつけてないのに、仕事の合間に着々と釣り道具を揃えていたり、こっちは資源ゴミ出す場所もまだ分かってないっちゅうのに、島での世界を広げている。そして方々で「ああ、パンの人ですね」と言われて、しばらく会わない間にパンの人になっているし、いいの?いいらしい。
「素人に毛が生えた、」とちゃんと説明しているから、だそう。どうやら柑橘の酵母でパンを焼く事には、かなり興味がある様子。

こまっちゃん、
「島はその人の背負ってるものが出るね」
と、怖い事を言う。
確かに、わたしはわたしの曖昧にしてきた何ものでもない、何ものでもなさが、ここでは、はっきりくっきりとあらわになっている、ように感じる。
わたしは何の人になるんだろう…。

そういえば、家はまだネットが繋がりません。5、6月になる見込み…。
わたしがインターネットをしたい時は、島のフリーのWi-Fiスポットに車で向かうのです、みくりんを乗せて。ブログもどうなるか?まあ、やってみます。

4月生まれのわたしもこまっちゃんも、1コ歳をとりました。
さあ移住生活が始まりましたよ。

わたしはわたしで、ちょっとずつ、おのれを確立して行きたいと思います!