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2015/04/29

盛りだくさんすぎ



夕飯時、寝室で一人で寝ていたみくりんが「ふにゃー」と起きたので、抱きかかえに行ったこまっちゃん、
「ぎゃー!ちょっと来て!」
というので行ってみると、みくりんが寝ていたわたしの布団の、掛け布団をぺらっとめくったみくりんが寝ていた場所の隣に、みくりんの顔ほどの長さのムカデが…。
「ぎゃー!!」
真っ白のオーガニックコットンのシーツと掛け布団に色々なものが長く、太い、ムカデ氏がS字を描いて超グロテスク…、そして何故みくりんとぬくもっている!?いつ?どこから??
どたばたする親達の横で落ち着いているみくりん、どこも噛まれた訳では無さそう、それだけはとにかく良かった…。
しばらくして、
「あっ」
とこまっちゃん、今度は居間で、ちっこいムカデ氏、凍らせるスプレーをかけると、シュー、コロコロ(噴射の勢いで転がっている)、シュー、コロコロ、シュー、
で畳の隙間に着くと、ぐいぐい…と潜っていってしまった。こ、ここから来たのか…!?
「今日おれはこの部屋では寝れない」
と、ムカデ氏(大)を葬って以降青ざめた顔のこまっちゃん、テントを張ろうと思いつき、寝室に一人用と二人用、二張りのテント。みくりんはテントに入れるとキックキックパンチで大興奮、
「寝るんだよ、みくりん…」
の夜12時。

翌日。ムー氏がどこからどこから来たかを検証するため、こまっちゃんが居間の畳を持ち上げる。わたしは畳の裏にびっしり、を想像したが、実際には割ときれい。
ただ、
「なんだこの隙間は…」
畳を上げると下の床板は、畳の厚さ分周りの床より数センチ低くなっているのだが、そこが全部隙間になっている。
「全然ここに逃げ込めるじゃないか」
そしてその隙間がどこに繋がっているのか覗いて見ると、
「土だ!」
つまり、畳の側面は直接外気に触れるようになっていて、軒下は忍者が余裕で入れる昔ながらの建築物だったのだ。
「これは…対策の仕様がない…」
ただ一つ付け加えるとすれば、建材も、床材も、建築事務所でしかお目にかからないようないい素材を使っているのは流石…、って、まあ今その話どうでもいいんだけど。

「上からも下からも来る」「靴を履く前にひっくり返してとんとんする」とは、こちらに来てから誰もが言うアドバイス、「下まですっぽり包まれる蚊帳を買うように」、どれもムー氏に対する対策なのだが、イマイチピンと来ていなかった我々、骨身に沁みる。ちなみにキッチンの戸棚類はどれもこれもぴったり扉が閉まるように出来ている。

午後はこまっちゃん、田んぼの田植え。みくりんと見に行く。
その時聞いた話で「下まですっぽり包まれる蚊帳」とは、つまりテントの様なものだそう。
テント泊2日目。疲れが取れず昼まで寝るわたし。
そして昨日の夜はこまっちゃんには夢のようなサプライズが…。
詳細は次回に。

毎日盛りだくさん…盛りだくさんすぎ!



2015/04/27

北斗七星


こまっちゃんが尾道の銘菓を買って来てくれる。
苺どらやき熱は一旦お休み。

土曜日は、他の島へ行くのに誘われていたのが延期になったので、思いがけず久しぶりのオフ。こまっちゃんは猛然と庭の草を刈る。そんなに大きな庭では無いけれど、こちらに来てから草達は成長スイッチが入ったようで着々と茂り、近所のおじいちゃんにも「蚊が出るよ」とアドバイスを頂き、彼は黙々と枝草の山を築いていく。
その間、わたしは東京から連れて来た風呂椅子のヨゴレなどを磨く。こまっちゃんがいる間にみくりんとお風呂に浸かろうと思ったら、バスタブたっぷりの水を張ってしまう。しばらく凹む。それを使って、同じく東京から連れて来た洗濯槽のヨゴレなど落とす。
翌日曜日は、朝7時から町内のゴミ拾い。こまっちゃんはその日も、ご近所のおじちゃんおばちゃんと、道脇に伸びた草を刈り、枝を払う。わたしはみくりんを背負って、友達になった小学生兄妹と菓子袋を拾ったり、海に落ちているビニールを拾ったりする。

島に一つあるホームセンターで、やっと物干し台を購入!お店で軽トラを貸してくれるので自分で運ぶ。島を軽トラで走っていると島民度が上がった気がするな!
藤棚が満開の広場を見かける。手入れされていて、見事。5月の頭には藤祭りがあるらしい。

口内に大きな口内炎が出来る。いもけんぴの食べ過ぎ…油で揚げてるんだから…。

Iターン組による、サロン的な集まりに声をかけて頂く。
出されたものが美味しすぎて、「東京を出て良かった…」。
そのまま足を伸ばしてスペシャリティコーヒーが飲める焙煎のお店へ。急傾斜のみかん畑の先に海が広がって、時々船も通り、コーヒーも美味しく、天気は晴れ。ああ…。
みくりんはお乳を飲んで寝ている。

わたしは島の南側から見る海の景色が特に好きだ。
そう言うと、こまっちゃんもそうだと言う。
南側に大島と愛媛が、西側に遠く、広島に属する島々がグレーに見えるのが一望出来る。コーヒーのお店があるのは南側。

少し寄り道をして、島のメインスポットである大山祇神社が、かつてあったのでは?と言われている祠を見に行く。
見るなり、息を飲むような、浄化されている地である、というようなパワフルな感じがする。
とてもとても小さく、林と民家の合間にあって、大山祇神社の手厚さとは何もかもが違う、けれど西日が差し込んで、そこだけ光が当たって、遠くに白い花の群生しているのが見えて、どんな歴史があったのか分からないけど、ここは特別な場所だというのを感じる。

こちらに来てから、方々で祭りの話を聞く。
島の祭りは9月。
地域によって様相が異なるらしく、熱いエリアでは小学生が祭りの為に平日学校を休むそう。祭りでは子供たちも重要なポジションを担っているよう。
保育園に入園すると、まず最初の保護者会は祭りの打ち合わせ、など、まだ全貌が明らかにならんが、一体どんだけすごいんだ…。

夜、喧嘩をして、みくりんをこまっちゃんに頼んでちょっと一人になろうと外に出る。
が、どこに行けばいいんだろう…。
玄関先でおばあちゃん達が立ち話していたので、こんな時間に出かけるのか、と思われるのもな、と、色々憚られて、外の鉢植えの雑草など抜いてみる。

星がきれいだった。



2015/04/24

くるくる苺


昨日13時22分、苺どらやきゲット出来ず…。
今度はそのまま、製造元へ行ってしまったもんね。(というのは、郵便局の帰り、工場の直売所の看板を見つけたからなのだが。)
でもそこでもやはり売り切れ!
卸しと予約分で今日直売所で販売した数は元々少なかったと。
仕方なく青梅を煮たのがお芋にくるまれているお菓子を買う。美味。

今日は必ず、そして直売所で同じく売り切れていた苺大福も気になってます!と、両方売っているのを見かけた、ちょっと遠くのスーパーへ。
午前10時半。無い!!
来た道を戻って、家を通り過ぎ、先週苺どらやきが山盛りになっていた道の駅へ。
無い!!どういうこと!一体どういうシステム?
そして別のスーパーへ魚を買いに。
そこで苺大福を見つける。欲しかった島の菓子メーカーのものでは無かったが、金曜日だけ販売の、と書いてあるので、そんなん書かれたら買っちゃう…の金曜日。
…うん、そうね。あ、白あんだ。うん、普通かな。美味しいよ。

完全に振り回されている。
予約する程じゃないんだよなあ…。

そして今日、こまっちゃんが研修から帰ってくる。
滋賀の帰り、倉敷に寄ったそう。頼もしいやら、妬ましいやら…。



2015/04/23

国鳥


今日の午前中はみくりんと近所を散歩。ご近所さんからみくりんに紅甘夏を頂く。10個くらい。早速我が家はみかん天国だ。

家の前から裏山に向かう道はすぐに行き止まり。奥の家々はほぼ全部空き家、崩れている家も多い。以前は畑や田んぼだったそう、今は山になっている。確かに木は若い。
鳥の色んな種類の鳴き声が聞こえる。特に朝。
少し行くとスーパーやらのある集落に出るから、そちらはそうでもないらしい。
「ゲーゲゲッ」(とわたしには聞こえる)と鳴く鳥が、何だろう?九官鳥?と思っていたら、今日キジだと教えて頂いた。キジとは思わなんだ!すぐ家の横の畑なんかに巣を作っているのだそうだ。一日の間にしょっちゅう鳴いているのが聞こえる。

幹線道路に出るとすぐ海。今日は海っぺりを探索。小さい魚が泳いでいた。

近くの道の駅で売っている苺どらやきが、昨日行ったら売り切れで、今日は是非ゲットしたい。昨日は売り切れだったので、そのまま勢いで島を半周してしまった。美しかった。わたしは苺どらやきとコーヒーで食したいのだ。

苺どらやきを中心に巡る日々。



2015/04/22

いもけんぴがとまらない


島の朝は6時、チャイムが鳴るところから始まる。
キーンコーンカーンコーンの、よくあるオーソドックスなやつ。ゴミ捨ては7時までだから、6時50分くらいにはこまっちゃんとえっちらゴミを捨てに行く。ちょっとした散歩の距離。道中、小学校に行く子供たちとすれ違うから、朝早いな!皆チャイムで起きている模様。
確かにこちらでは6時に起きるのが自然な感じ。もう明るいし、外はきれいだし、その分夜早寝したって何も不都合が無い。
今朝は6時半に狂犬病の注射のお知らせなど、島民へのインフォメーションのアナウンスが入る。役所の人も朝早いな!

昨日の昼は、昼休みのこまっちゃんをピックアップして郵便局で手続きなどした後、そのままお弁当を外で食べようと、わたしの分はスーパーであなごの太巻きを買って、島の北側にある長いビーチへ行く。天気は晴れ。
ビーチからは、泳いで行けそうなところに毒ガス島、その向うに広島が見える。結構近い。広島への船も出ていて、近くの港からは25分くらいで広島の忠海(ただのうみ)に行ける。忠海で呉線というローカル線に乗るっていう旅もアリ。父と妹が時間不足で次回に繰り越したプラン。
毒ガス島とは、昔日本軍が毒ガスを作って人が住めなくなってしまったのを、その後環境を確認する為にウサギを放したら、放したウサギが野生化して大繁殖した島、らしい。ここに船で行ってウサギのお相手をする、という旅もアリ。これも父と妹が次回に繰り越したプラン。島の名前は本当は大久野島という。

わたしもお弁当を用意していれば、こまっちゃんと一緒に海辺やらで一緒にご飯が食べられるんだなあ、みくりんがもうちょっと大きくなったら、きっとお昼のピクニックランチが楽しみになるだろうな、きれいな景色を見ながら、なんて思った。いい感じのすてきな森も、探索したら見つけられるかもしれない。

当たり前のように、夜、6時前には帰ってくるので、みくりんをみてもらったり、一緒に話が出来る時間があるというのがほっとする。朝はこまっちゃんは、居間の神棚に手を合わせて出かける。
こまっちゃんは自分でも不思議がっているが、引っ越す前程には食べ物に神経質にこだわらなくなっている。
わたしはそのことについて、5分滝の前に立つ、とか、10分森を歩くとか、15分海を眺めるとか、それくらいのことで取り戻せる精神の安らぎを得るのに、前の刺激の多い生活の中では、とても時間と労力をかけていたのじゃないか、という気がしている。
ヨガをしたり、呼吸法をやったり、口から入るもの、電磁波、音など、体を整えようとするのを乱すものを摂らないように毎日気を使ったりしていたけれど、ここではそのことをそれ程意識しない。車でスーパーに行くのに、家を出るとすぐ海、すぐ森、特に何も乱されないからだろうか。家に居てもWi-Fiも1コも飛んでないし。
大きく環境が変わったはずなのに、不思議だなあ。なんだか違和感が無いんだけど、前の生活ってどんなだったんだろう。

昨夜は、こまっちゃんの職場の先輩と奥さまに夕食に来て頂く。
初めての寿司桶、デビューは昨日の写真の鯛を捌いて漬けにしたのと、さやいんげん、小松菜、八朔のちらし寿司。わたしはコーヒーを淹れるのに失敗して翌朝まで凹む。

こまっちゃんは今日から2泊3日で、岐阜で新人隊員の研修に行ってしまいます。なのでその間、写真もわたしが担当、今借りているお家の屋根と、裏山です。畑はよそのお家の。山を背にすると海があります。家からは見えないけれど、700メートルくらいで海です。写真は苦手です…。

明るくて霧雨が降っている日なんかは、海面のすぐ上からもやが立ちのぼって、目の高さに向うの島の山が見えて、「ここはどこ…雲の上…?」と思いました。
かと言ってゆっくり景色を眺めるわけでもなく、車でびゅーんと通り過ぎるだけなのですが。
島の人はぼんやり海を眺める、とか、しないかもしれないね。

でもそこは、都会から来たばかりの人らしく、ぼんやり眺めたりしよう、引越しの片付けや終わってない手続きなどで心ががさついてても、と今思ったところです。



2015/04/21

選手交代!


みなさま、こんにちは。
ご無沙汰しておりました、ともちゃんです。

引越し前に高熱を出し、大人になってからあんなの初めてです、38度と39度の間を5日間行ったり来たり、沢山汗をかいて、下がったと思ったら下がってない、また上がる、途中でめげそうになるも、とにかく風邪を全うさせよう、この風邪には意味があるんだろう、と思って、サティッシュさんのマントラを唱えながら布団の中で瞑想をし続ける。そして合間にみくりんにお乳をやる…。こまっちゃんが大好きなサティッシュさんのマントラ、シンプルなのに強力、集中している間は鼻が通るし咳も出ない。
色々な発見がある長旅でした。2週間鼻をかみ続け、鼻はかまなくていい、という悟りを得る。垂れたら拭けばいい。
そして子供の頃にかかった中耳炎の、膿がほんの少し右の耳に残っていたのではないか?それがわずかに平衡感覚を狂わせていて、いつも整体に行くと右側ばかり歪んでいたのでは?という気付きを得る。どうやら残っていた膿は、今回の風邪の治癒の過程で、殆ど取れたっぽい。

引越し前日は完全に実家の家族に梱包をお願いし、ひたすら眠り、汗を出し、4月7日の引越し当日、ようやく37度まで下がり、無事部屋を引き払う。
翌8日、実家の車で父と妹とわたしとみくりんで大三島に向かう予定だったのだが、3人で交代しながら運転するため、風邪を完治させてから発つ事にする。この間、みくりんも長引いた風邪が、鼻水、咳、鼻が詰まってお乳が飲めない、など、さらにわたしの風邪が家族にうつり、わたしが治って行くにつれて「頭が痛い…」「喉が痛い…」と母、父、妹が順に体調を崩し、実家に住まいながら遠くのこまっちゃんがますます遠く、「このまま東京に住み続けるんじゃないか…もうこまっちゃんには会えないんじゃないか」などと思ったりする。弱気になる。
10日、わたしの風邪はほぼ完治、引越し前にこなせなかったタスクをやっつける。役所へ転出届、みくりんの健診、コーヒー豆、調味料などの調達…お世話になったお店の方々にご挨拶をする。ブログの代打中のこまっちゃんが、超いきいきしている話になる、「なんか楽しそうじゃない」「そうなんです、水を得た魚みたいで、もはや話が合わないんです」。
13日、父、妹の風邪の治まりをみて、朝5時出発。「これ以上出発を長引かせてもしょうがないし」と父。そしてわたしの誕生日であるし!行く!夜の7時頃に大三島の新しいお家に着く。こまっちゃんが美味しいご飯を作ってくれる。

それから約1週間、父と妹が滞在、みくりんも一緒に島と愛媛県の四国側を観光。大山祇神社にご挨拶をし、島をくるっと巡り、しまなみ街道を通って四国に渡り、四国の西側にぴゅーっと伸びた佐田岬半島のさきっぽ、佐田岬にも行って、そこで1泊。2日前に解禁になったというアワビとサザエをこれでもかと食べる。右に瀬戸内海、左に太平洋が見え、島がぽこぽこと浮かぶ、日本一長い佐田岬半島はすごい場所だった。大洲、東洋のマチュピチュだという東平(とうなる)、松山、道後をさらっと巡って今治から帰る。道後のお湯は素敵だった。

東京から大三島へ向かう道、関西に入ると随分山の感じが違う。落葉樹林なのだ。関東と違って色んな色の黄緑がぽこぽこと丸っこく、山の線も優しい。やや標高が高い所では桜も残っていて、新緑と山桜が蒔絵のように美しい。これが西日本なのね。蒲生野にも桜が残っていて、「ここが蒲生野…」同じ桜も趣が違って見える。
初めての四国も、植林されている場所もあるけれど同じく落葉樹林の山が美しく、
山間の急勾配、川、大きな岩々、すぐにばーんと海、と、全部ある。そして、旨い…。いもけんぴとか、たまごせんべいとか、素朴なお菓子がすでに美味い。料理の味付けはこまっちゃんの好きな甘味。
そして大三島。スーパーで売ってる期間限定の苺どら焼き(大三島産の苺が3個入ってる)、苺がなんかやたら美味しい、みかんも10種類くらい、皆違った味で、鯛も見た事無い魚も、地場野菜も美味しい、そしてまだまだ美味しそうな四国のものがいっぱい…!
大三島の同世代の有機農家さんから玉ねぎをキロで買い、葉っぱも美味しい、辛みのないネギのよう。ご自由にお持ち下さいのレモンを絞って本体も生のサラダでどんどん食べられる。

明日はみくりん、絵本の読み聞かせがあるというので行ってみます。

こまっちゃんの話は、島の登場人物がどんどん増えて、全然追いつけてないのに、仕事の合間に着々と釣り道具を揃えていたり、こっちは資源ゴミ出す場所もまだ分かってないっちゅうのに、島での世界を広げている。そして方々で「ああ、パンの人ですね」と言われて、しばらく会わない間にパンの人になっているし、いいの?いいらしい。
「素人に毛が生えた、」とちゃんと説明しているから、だそう。どうやら柑橘の酵母でパンを焼く事には、かなり興味がある様子。

こまっちゃん、
「島はその人の背負ってるものが出るね」
と、怖い事を言う。
確かに、わたしはわたしの曖昧にしてきた何ものでもない、何ものでもなさが、ここでは、はっきりくっきりとあらわになっている、ように感じる。
わたしは何の人になるんだろう…。

そういえば、家はまだネットが繋がりません。5、6月になる見込み…。
わたしがインターネットをしたい時は、島のフリーのWi-Fiスポットに車で向かうのです、みくりんを乗せて。ブログもどうなるか?まあ、やってみます。

4月生まれのわたしもこまっちゃんも、1コ歳をとりました。
さあ移住生活が始まりましたよ。

わたしはわたしで、ちょっとずつ、おのれを確立して行きたいと思います!





2015/04/17

歯のない口で咀嚼する


ともちゃん、みくりん、父さん、妹さんは四国へ12日の旅に出ました。
道後温泉に入ったり、魚介を食べたり、なんだか楽しそう。
温泉にはみくりんを連れて入ると言ってました。
乳幼児に温泉って大丈夫でしたっけ?

我が家はいわゆる子育ての教則本に載ってないことを色々やっています。
昨晩も大人が食べるようにそのまま煮つけと竹の子ご飯を食べさせました。
昼には穴子丼も食べたらしい。6ヵ月半で穴子丼。。。
野口晴哉さんの教えにちょっとだけ近づけたかな。

今週末は大三島と周辺の島でクラフトワークや有機農業、
飲食関連の仕事をしている方々のイベントしまカラFACTORY”があります。
私は実行委員会の一員としてお手伝いをさせて頂きます。

大三島産のイノシシ肉をつかった「あらくれストロガノフ」という料理が
イベントに出るらしく、これは絶対に食べたい。
この料理は大三島で有機農業研修を受けている元料理人の方が考案して
調理もしているようです。
有機柑橘の生絞りジュースや野菜の販売もあります。

島の食べ物は、東京で想像していたよりもずっとレベルが高いので
楽しみです。


2015/04/15

最高峰は鷲ヶ頭山


ともちゃんとみくりんが大三島に到着しました。
彼女のお父さんと妹さん3人交代で運転して800km14時間かけてやってきました。
久しぶりのみくりんはとても元気で安心しました。

翌日私の職場の上浦支所に転入届などを出しに彼女とみくりんは上浦支所にやってきて
支所長や職場の方々を見るなりにっこり。
「この子は愛嬌があるわ」と言われておりました。

ご近所さんも子供が来たことを喜んでくださり大きな八朔を10個いただきました。
瑞々しくて甘かった。子は家族と地域の鎹ですね。

大三島の最高峰は鷲ヶ頭山436.5mで車でも登れちゃいます。
この山からは大三島からの景色が一望的できて超おすすめスポットなのです。
自分はゴールデンペーパードライバーなのでこの山の細く曲がりくねった道を
運転して山頂に行くのはしばらく後になるかもだけど、
島に遊びに来た方をぜひご案内したいです。

歩いても登れるから。


2015/04/13

1反60kgからの反撃



東京、大阪からの移住者5家族で管理している田んぼが大三島にはあるのですが、
週末にその田んぼの田起こしに行きました。

とても日当たりがよくて、
かつては超優秀な田んぼといわれていたらしいです。
しかし昨年の収穫量は1反で60kg…
普通は420kgの玄米が収穫できるはずの田んぼです。
2回しか草取りをしなかったせいで雑草は生え放題。
さらに収穫時期が周辺の田んぼの10日遅れだったために
スズメに根こそぎやられて収穫量は通常の7160kgだったそうです。

せっかく優秀な田んぼを借りることができたわけだし、
今年は最低でも300kgの収穫は目指したいです。
3年間無農薬、無化学肥料でやっているいわゆる有機栽培米。
秋に喜びを噛みしめられるように草取り、水見、がんばります。

さて、いよいよ、ともちゃんとみくりんが大三島にやってきます。
うまくいけば本日の19時くらいに到着予定です。
昨日は朝3時まで掃除して、家の受け入れ態勢も整ってます。

支所の魚屋さんから「虎魚(おこぜ)」と「まいか」をゲットしたので
夕食は気合を入れて作りますよ。


楽しみだ!

2015/04/12

虎魚は世界を救う



愛媛県のしまなみ街道沿いには大島、伯方島、大三島という
3つの島があります。(広島側にはさらに4島あります。)

このうち大島は漁業が盛んで特に宮窪地域は漁師町として栄えています。
私の前の席に宮窪出身の方がおり、お父様が漁師ということで
朝獲れの「虎魚(おこぜ)」を2尾、格安でいただきました。

はじめて虎魚を捌いたのですが、これが意外に難しい。
20分くらいかけて捌いた後に、刺身、アラ汁、唐揚げ、肝&おろしレモンにして
何も捨てることなく全ていただきました。

虎魚が旨いのは知っていたのですが、悶絶しました。。
特に肝が旨かった。
ちょっと小ぶりの方は唐揚げにしたのですが、もう旨い。
「うめぇー!!」
「やべー!!」
「まじやべー!!」
「いや、これは世界を救うな」
みたいなことを延々叫びながらの、ひとり夕食でした。

瀬戸内海、想像以上に旨いものがあるようです。


2015/04/10

散髪うねさん


新居は役所が選んでくれてタダでお借りしています。
築60年くらいの修繕が必要そうな古民家を想像していたのだけど、
実際には古い家を建てまわした部分を借りているのでとても綺麗です。
築10年くらいの家という感じがします。
フローリングも無垢材を使っているようで、裸足で歩いていても気持ちがよいです。
間取りは和室が2部屋とDK1部屋ですが、
+縁側が5畳くらいあって、玄関も6畳くらいあるので、前よりずっと広い感じがしてます。
(ちなみに写真は縁側です)

引越しの時、うねさんの3歳の枝がポッキリ折られてました。
2m以上になっていたので切らなければと思っていたから
ちょうど良かったと言えばちょうどよかったけど。。ショックでした。

縁側は西日が入って植物にはすごくいい場所と思うので、
この場所でまた元気に育ってほしいと願ってます。


2015/04/09

3トン車のラッキー


大三島に来てから雨が続いていたのですが、少し天気が回復しました。

この島の周りには、大小10以上の島があるので
どこから見ても海と隣の島が見えます。
ぽこぽこ島が浮かぶ風景が好きだったので、大三島を選んだというのもあります。

昨日は東京からの荷物が無事に届きました
もともと3トン車で大丈夫と引越し会社が見積もってくれたお陰で
許容範囲の価格に収まったのだけど、実際に積んでみたら入りきらず
4トン車でこちらに来たみたい。4トンだったらあと10万はのっていたと思います。
さらに家の近くは道が細くて、また2トン車に積み替えて荷物を入れておりました。
見積りの営業さんが「3トンで大丈夫」と言ってくれてラッキーでした。

ともちゃんの熱は36度前半までに下がって、みくりんもだいぶ回復したみたいなので
もう少しで二人は大三島にやってきます。

ともちゃんはまだ一度も島にきていないから、どうなるでしょうかね。。



2015/04/07

ひな鳥ではなく親鳥




大三島で借りているお家には大家さんの家具や器が置いてあり
自由に使ってよいとのことでしたので遠慮なく使わせていただいてます。
東京から持ってきた器はステンレスの丸器2個と
キャンプ用のクッカーくらいだったので本当にありがたいです。

こちらのスーパーでは東京でお目にかかる事のなかった親鳥が売ってまして
今日は塩ねぎ炒めにして、地元のオーガニックレモンを絞って食べました。
あと地物の「まいか刺」が30%引きだったの迷わずゲットして夕食に加えました。
もう最高に旨いんですけど...

「親鳥固いね。でも噛めば噛むほど旨い」
「いやぁー固すぎるでしょ。顎痛いもん」

とか言いながら、食べたら美味しさ倍増なんですけどね。

明日いよいよ東京の荷出ですが、まだともちゃんの調子が万全ではないので
彼女とみくりんの出発はもうしばらく後になりそうです。
熱はだいぶ下がって37度台ということだったので、あと数日で完治してくれると信じてます。

電話で話した時に
「もう整体には行く必要はないかもしれない。体が歪む長年の疑問が解決した」
とか意味深なことを言ってました。
何がわかったのか、すごい気になる。。

大三島はここのところずっと雨が続いているので、
2人が来るころには晴れるといいな。



2015/04/06

39度2分と8分



はじめまして。こまっちゃんです。
4月からインターネットが使えない状態になっていたため更新が滞ってしまいました。
定期的に読んで頂いていた皆さま、すみません。
本日からともちゃんとみくりんが大三島にやって来るまで文章も担当します。

この週末、東京にとんぼ返りしておりました。
みくりんが392分の熱を出したからです。
みくりんの熱は36度まで下がったのですが、
今度はともちゃんが熱を出し398分まで上がりました。
まだ38度以上の熱にうなされております。
ともちゃんの熱が下がらないので心配です。
十分に静養して大三島に来て欲しいと願ってます。

大三島にやってきてからの3日間は濃密でした。
初日は今治市の本庁で市長や副市長、各島の支所長を前に代表挨拶をしました。

本庁に向かう途中「さいさいきて屋」というお店にいきました。ここはすごい。
中規模スーパーまるごとで地元今治の野菜、果物と魚介を売っている様な大きな店内。
長ネギとか、キャベツとか普通にスーパーで売っている野菜が、
生産者違いでそれぞれに510種揃ってます。
柑橘類も豊富。オレンジは聞いたこともない品種がいっぱいあります。
スーパーマーケットオタクの私としては、もうテンションが上がりまくりです。

このお店を見て、
「今治に来て本当に良かった」と大阪から来た同僚に呟いたら
「えっ、そこ!?」
とつっこまれましたけど
この食材があれば、間違いなく新生活は豊かになるなと確信した次第です。

私の仕事は今治市大三島の地域おこしをすることで任期は3年。
何をしていくのかはおいおいご説明していきますが、
既に大三島で活動をしている先輩が何名かおります。
この内の一人に昨年12月末に奇跡的にお会いすることができて(先進国参照
大三島への移住が加速しました。
彼は野生イノシシの皮でレザークラフトをする会社を奥様と立ち上げて活躍しています。

大三島では近くの島から泳いできたイノシシが繁殖して、
近年個体数を増やし、農業被害が深刻化しています。
このイノシシは定期的に駆除されています。

数年前まで駆除後は土に埋めるだけだったようなのですが、
駆除したイノシシを有効活用しようと「しまなみイノシシ活用隊」というグループができました。主にイノシシ肉を食用として都内のレストランに下ろしています。

食肉にするときに捨てられていた皮に目をつけたのが先輩です。
イノシシ皮を有効に活用するべく、
皮の下処理の方法を独自に身に付けました(写真)
さらに都内の天然材料にこだわったナメシ業者をみつけ、
デザイナーの仕事をしていた奥様と共に商品デザイン・製作をして、
販路も営業時代の経験を活かして自ら開拓。
昨年はNHKや新聞にもとりあげられて知名度、人気共に急上昇のお方なのです。
しかも同じ歳で、出身地もとっても近い。よい刺激受けまくりです。

大三島にはIターン、Uターンで都市部から移住をして起業→定住している方が何人もいます。
コーヒー焙煎をしていたり、島の柑橘でアロマオイルを作っていたり、
養蜂家になったり、そして有機農家として新規就農している方も沢山います。
1年目は先輩移住者の方々と繋がりをつくることからはじまりそうです。

ともちゃん、みくりんと島巡りをして、色んな方にお会いする日が待ち遠しい。